資格取得に必要な条件
なにを学べばいいか
取得方法
社会福祉主事を取得する方法はいくつか存在します。まずは、大学や短大で厚生労働大臣の指定する科目を3科目以上修了することです。次に、厚生労働大臣指定の専門学校において教育課程を修了することです。また、すでに社会福祉士か精神保健福祉士を取得していること。これが主な方法ですが、これ以外だと通信教育で課程を修了する、都道府県で開催している講習会を修了するなどの方法があります。教育課程を修了することでもらえる卒業証明書や成績証明書によって証明されます。
科目について
上記で説明した社会福祉に関する3科目についてですが、該当の科目はいくつか存在します。具体的には以下となります。
「社会福祉概論」「社会福祉事業史」「社会福祉援助技術論」「社会福祉施設経営論」「社会福祉行政論」「社会保障論」「公的扶助論」「児童福祉論」「家庭福祉論」「保育理論」「身体障害者福祉論」「知的障害者福祉論」「精神障害者福祉論」「老人福祉論」「医療社会事業論」「地域福祉論」「心理学」「社会学」「教育学」「倫理学」「公衆衛生学」「医学一般」「リハビリテーション論」「看護学」「介護概論」「栄養学及び家政学」「法学」「民法」「行政法」「経済学」「社会政策」「経済政策」
これらの科目のうち3つ以上を学んで社会福祉主事任用資格を取得した人は「3科目主事」と呼ばれます。科目名は時代とともに変わっていきますので、大学や短大を卒業した年度において指定されている科目を確認し、自身が該当するかを確認する必要があります。
科目の読替え
指定科目名称以外にも指定科目として厚生労働省が認める範囲があります。「科目の読替え」として規定されている範囲にある科目名と同じものを履修していれば、指定科目の履修が認められます。厚生労働省では、科目の読替えを含めて自身の履修した科目が社会福祉主事の範囲にあるかを調べられるエクセルファイルを配布しています。以下に紹介するページでダウンロードできます。
社会福祉主事指定科目読み替え検索システムのダウンロードほか、社会福祉主事任用資格の取得方法を詳しく知ることができます。 |
取得費用
大学や短大に通って取得する場合、学部に関係なく指定の科目を履修すればいいので、学費は入学する学校や学部によって大きく違います。4年生の私立だと大体115~200万円、国公立で65~110万円、短大だと95~145万円くらいが相場でしょうか。専門学校だと大体55~135万円ほどです。ちにみに、通学ではなく通信課程を選ぶ場合、通信課程のほうが学費は安くなります。
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社会福祉主事には、どのような人材が求められるのでしょうか。そもそも、社会福祉主事は人々が社会生活を送る上で困難に差し掛かったときにサポートするのが仕事です。そのため、豊富な知識と相談援助スキルは欠かせません。ほかにも、超高齢社会の今だからこそ知っておくべき知識もあります。
社会福祉主事として働くメリットはどういったところにあるのでしょうか。社会貢献度が高い仕事のため、やりがいと達成感を得ることができます。需要が高く安定して働ける点も見逃せません。ただし、働くにあたって注意しておきたい点もあります。